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ネオ・バロック建築

朝ドラのロケ地へ!【名古屋市市政資料館】で重要文化財を味わう旅を

名古屋市市政資料館への旅のはじまり

名古屋市市政資料館を知ったのは、朝の連続テレビ小説『虎に翼』の裁判所のシーンでした。なんと美しい階段とステンドグラスのある裁判所だろうと、うっとりしました。
調べてみると、愛知県名古屋市に現存する建物だとわかり、ぜひ見てみたい!と思い、ワクワクして名古屋市へ出かけました。
名古屋市市政資料館を訪れ、朝ドラで見た美しい建物を初めて目の当たりにしたとき、「この建物だ!美しい…」と感嘆し、建物の前で立ち尽くしました。

この記事では、そんな名古屋市市政資料館の見どころや施設への行き方、歴史についてお話したいと思います。

名古屋市市政資料館の概要

写真:photoAC

施設の概要

所在地愛知県名古屋市東区白壁1-3
開館時間AM9:00~PM5:00
休館日月曜日(休日の場合はその翌日)
第3木曜日(休日の場合は第4木曜日)
12月29日~1月3日
入館料無料
駐車場普通自動車12台、大型バス2台(バスは要予約)

※近年、休日の普通自動車での来館が増えており、一方で資料館は見学以外にも会議や集会などで利用されることから、駐車場が混み合うことが増えているそうです。

お互い気持ちよく資料館を利用・見学できるよう、施設や近隣住民の方に配慮し、公共交通機関や近隣の有料コインパーキングを利用するとよいかと思います。

建物の概要

建設年大正11年(1922)
建物の用途控訴院・地方裁判所・区裁判所
建築様式ネオ・バロック様式
構造煉瓦+鉄筋コンクリート造 スレート葺き
指定(年)国の重要文化財(昭和59年(1984))

ここは見てほしい!おすすめポイント

中央階段室

市政資料館に入館して2階に上がると、最初に目に入ってくるのが、この「中央階段室」です。左右対称の空間に3階へ続く大きな階段が入館者を迎えてくれます。
ドラマ『虎に翼』では、この階段で主人公や仲間たちのやり取りが描かれ、名シーンが生まれました。

また、この階段室では、地元の音楽イベントなどが行われることもあります。その際には、美しい音色が施設内に響き、心を潤す体験ができます。

ステンドグラス

資料館のメインとなるステンドグラスは、中央階段の踊り場の壁面と階段天井部の2か所にあります。階段壁面のステンドグラスには「天秤」が描かれています。この天秤の皿には色の違う重りのようなものが1つずつ乗っていて、それぞれ「罪」と「罰」を表現しています。これは、

「罪を犯せば罰が与えられるとし、公平な裁判が行われることが表現されている」

とのことです。ステンドグラスには、宗教画や華やかな絵柄が多いイメージがありましたが、ここでは裁判所らしい厳格なモチーフが使われています。

天井部のステンドグラスは「日輪」を表し、その名のとおり、中央階段室内を照らし、法廷へ向かう人を厳粛な気分にさせたのではないかと思います。

マーブルの柱

2階の中央階段の手前に4つの黒い柱が立っています。一見、すべて大理石でできているように見えますが、上下で素材が異なります。柱の下部は大理石ですが、上部は「マーブル塗り」という漆喰で大理石のように見せています。
資料館へ行ったときはイベント中で写真は撮れませんでしたが、近づかなければ大理石と別の素材との違いがわかりませんでした。

裁判所の法廷

施設内には、当時の裁判の様子がわかるよう、法服などを着た人形が設置された法廷があります。
見学者は、傍聴席からその様子を見ることができ、まるで、自分が当時の裁判を傍聴しているような気分になり、緊張感があります。

3Dバーチャルツアー

名古屋市市政資料館の公式サイトでは、現在「3D市政資料館バーチャルツアー」というサイトの紹介があり、そのサイトを活用することで、インターネット上で市政資料館の内部を見学することができます。

現地に行くのはなかなか難しい、もう一度じっくり見たい、という方も楽しめると思います。

私は楽しみすぎて、あっという間に時間が過ぎていきました。

写真撮影をしたい方への注意点

名古屋市市政資料館では、基本的に写真撮影をすることが可能です。
しかし、施設内でイベントを開催していることもあります。

その際、写真撮影がNGなことや場所がありますので、その時の状況で迷ったときには、施設のスタッフの方に確認することをおすすめします!

私は、施設を見学した日が地域の音楽イベントとかぶり、そのときは、中央階段室を使ってイベントが行われていました。

中央階段室周辺には、関係者以外の写真はお断りします、というような内容の張り紙があり、写真撮影は難しいかな…とあきらめようかと思いました。

ただ、せっかく来館したのだからと思い直し、スタッフの方に確認したところ、とても親切に対応してくださり、イベントの演奏と演奏の合間で、奏者さんがいない時間の撮影は大丈夫ですよ、と教えていただきました。

そのおかげで中央階段室を含めた施設の写真を撮ることができました。

名古屋市市政資料館の行き方

公共交通機関での行き方を書きました。ただし、移動時間に関してはその時々の状況によって変わるかと思いますので、目安としてご覧ください。

電車

名古屋城駅経由

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名古屋城駅の2番出口から出て、名古屋市役所の北側を東方向へ、徒歩約8分。
暑い時期には、日傘を差しながら、また市庁舎の日影を利用しながら向かうと良いかもしれません。
名古屋市役所も国の重要文化財に指定されているため、建物を見ながら歩くのはおすすめです!

東大手駅経由

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東大手駅南口から南方向へ、徒歩約5分。東大手駅は、資料館への最寄り駅です。

バス

市バス(8番のりば)
上飯田(東区役所経由)・大曽根(白壁経由)

 

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メーグル(11番のりば)
名古屋駅(徳川園経由)・名古屋駅(徳川園経由・短縮ルート)

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バス停「市政資料館南」から市政資料館へは、北方向へ徒歩約5分です。

市バス(10番のりば)
猪高車庫(茶屋ケ坂経由)

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バス停「清水口」から市政資料館へは、南西へ徒歩約8分です。

なごや観光ルートバス「メーグル」について

「メーグル」は、名古屋市内の観光地を順々にめぐる観光バスです。私はまだ利用したことがないのですが、名古屋駅から市政資料館など、目当ての観光地・施設にすぐに向かいたい場合には時間がかかるけれど、市内の色々な観光地をめぐるには良い交通手段かと思います。

メーグルについて調べると、乗車料金が大人1乗車につき210円のところ、1DAYチケットは500円で乗車できます。
また、1DAYチケットを施設や店舗で提示すると、お得な割引や特典があるそうです。

あとで知ったときは、利用すればよかったかも…!と、ちょっとジタバタしました。
名古屋観光しようと思うけど、どこに行こう?と悩まれる方にはメーグルは良いかもしれません。

名古屋市市政資料館の歴史

名古屋市市政資料館は、大正11年(1922)に名古屋控訴院および地方裁判所、区裁判所庁舎として建設されました。

昭和54年(1979)に名古屋高等・地方裁判所が中区三の丸に移転するまでの60年ほど、その役割を担ったそうです。

昭和59年(1984)に国の重要文化財に指定され、平成元年(1989)から名古屋市の公文書館の役割を担う「名古屋市市政資料館」となりました。

旅のまとめ

名古屋市市政資料館は、大正~昭和までの名古屋市の裁判所、また、これまでの名古屋市の歴史について学べる資料館として、現在も保存・活用されています。
現在、様々なメディアに取り上げられ、ドラマのロケ地としても利用されています。

美しい「名古屋市市政資料館」を多くの方に知ってもらいたい、そんな思いから今回記事を書きました。
この記事が、名古屋市市政資料館を知るきっかけ、また見学するときのお役に立てれば嬉しいです。